止めどなく流れる涙を俺はゆっくりと指でぬぐっていった。


「俺もね遥ちゃんの事好きだよ」

俺がそう言うと遥ちゃんの涙の量がまた多くなった。

「嘘・・・。さっき無視したもん」

「ごめんね。俺、遥ちゃんに嫌われたと思って、話しかけられなかったんだ。」

遥ちゃんは頭を振って俺の制服の袖を握った。


「嫌いじゃない。嫌わないよ」

何なんだこの子は一体。

どうしてこう俺のストライクゾーンにぼこぼこ入ってくんだよ。


「浜岡は?わたしの事嫌い?」

そう言いながらまた流れる涙。


「嫌いになれないよ」

そう言って俺は遥ちゃんを抱きしめた。

「好きだよ」

そう言うと遥ちゃんは俺にぎゅーっと抱きついてきた。


かわいいな。この野郎。


「好きだよ遥ちゃん」

つないだ手を見てそう言うと遥ちゃんは顔を真っ赤にした。

あれ?

初めてじゃなくね?好きだって言うの。


「顔真っ赤だよ?」

「好きって気づいてから言われると恥ずかしい」

なんだこの生き物はーーーー!!!


かわいすぎるー!!

「わたしも好きだよ。春くん?」

なんで疑問形?でもそんなの気にならなかった。


そして俺は遥ちゃんにキスをした。


         *~End~*