ひよりちゃんと一緒に屋上を出て階段の前でとまる。


「どうしたの?もしかして告白とか?」


冗談で言うとひよりちゃんは俺の事を鋭い目つきで睨んできた。


えっ?なになに?

俺なんかした?


「遥の気持ち考えたことあるの?」

「え?」


なんで俺こんなにみんなから批難されてんの?

俺の何が悪かったわけ?

てかむしろ遥ちゃんじゃない?悪いの。


「遥があんなに大きな声出した意味分からないの?」

だんだん涙目になっているひよりちゃん。


「は?意味?分かんねー」

イライラした。

なんで俺がこんなに言われなきゃなんねーんだよ。


―パンッ!

その音とともに頬に痛みが走った。


「最低だね。そんなことも分かんないのに人の事好きとか簡単に言わないで!」


そう言い残してひよりちゃんは走って行ってしまった。