「うまい」

わたしが作ったお弁当を食べて言う竜我。

「よかった」


そう言って微笑むと竜我はおにぎりを食べた。

それにしてもおにぎり似合わないな。


金髪ボーイがのり付きおにぎりだなんて。

ちょっとおもしろいかも。


「ふふっ・・・」

「お前、全部声に出てんぞ」

そう言ってわたしを睨む竜我。


全部って・・・！？

「誰がおにぎり似合わないって？」


ガラの悪い声を出す竜我。


ちょっと、周りのお子様たちが目に涙を浮かべておりますよ。


「いやぁ・・・金髪におにぎりってなんだか・・・ねぇ？」

ははっと笑うとさらに竜我のわたしへの視線が強くなった。


「そういえばさぁ、竜我ってどうして金髪なの？」

今まで疑問に思ってたことを聞くと竜我はおにぎりをさらに頬ばった。

「姉貴にやられた」


お姉さんに？