恐る恐るリビングのドアを開けて中に入る。

「お母さん?」

お母さんの名前を呼ぶと、いつもの声が聞こえてきた。

「あらぁ~?ひより~?おかえりなさーい。今ちょうどお客さんが見えてるのよ。ひよりにも紹介したいからこっち、来なさい。」

すっごく楽しそうにお母さんが言う。

お客さん??

誰だろう??

「あ、こんにちは。ひよ・・・うぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?」

頭を下げて上げたとたんに分かった、その、お客さん。

お、鬼瀬君!!!!?

「どうしたの!?ひより!?あ、こちら鬼瀬竜我くん。ほら、ひよりも知ってるでしょ??鬼瀬のおばちゃん。あのおばちゃんの息子さんよ♪」

鬼瀬のおばちゃんの!!??む、むすこぉぉぉ!!?

鬼瀬のおばちゃんとは、すっごい優しくて、すっごいいい人。たまにうちに来てくれる。

鬼瀬君とは真逆の顔と、性格の人。

そんな人の息子だなんて・・・。

信じられない・・・。

わたし、悪い夢でもみてるのかしら・・・??

そんなわたしにもう一つ爆弾がふってきた。

「この子がひよりの同居人よ♪♪」