レンズ越に見ていた少女が、自分と同じ教室でクラスメートと談笑している。

黒くて短いショートの髪。
だけど、柔らかくて大きな向日葵みたいな笑顔と、一重なのにきつい印象を与えないアーモンド型の目が印象的だった。

学校が同じな事は制服で分かっていたが、クラスまで一緒なんてさすがに驚きが隠せない。
思わず目を見開いてその子を見つめていると、視線に気付いたのかこちらを向いたが。
視線が交わったと思った瞬間、その子は慌てて目を逸らした。
その反応に少しばかり傷つきながら、自分も窓の外に視線を戻した。

(睨んでる様にでも見えたかな…)

そんな風に思いながら、少しばかり自分の外見に不憫さを感じた。