教室に着くと、案の定ほとんどの生徒がすでにいくつかのグループを作っていた。
何処にも属する気のない自分は、席を確認するとさっさと腰を下ろした。
窓際の前から三列目。
ブレザーのポケットに手を入れてずっと外を眺めていた。
それでも教室にいる人間の視線には気づいていた。
明らかなる好奇の目。
異なモノを捉えたという好奇心と怯えに似た視線が自分に注がれていた。
分かっていた事、なんとも思わない。
むしろ面白半分に声を掛けられるなんて、煩わしいことこの上ない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…