「別に」 女はぶっきらぼうにそういい放つ。 「あっそ」 俺も特に用はないのでエイトの所に戻った。 痛いほど視線を感じたがお人好しじゃない俺は気にも止めなかった。 「オカエリ」 部屋に入ればチビチビと不味いアルコールを飲んでいるエイトが目だけを動かして俺を確認。 軽く頷き、もらったワインを早速一口飲んでみる。 俺好みの香りで、酸味もそこそこ、酷があるとても美味しいワインだった。