「ま、まりちゃんっ!」
「ん~?」
まだ笑ってるまりちゃん。
「教室着いたよっ!」
「あ、本当だ。さ、入ろう~。」
き、切り替え、はやっ
もう、笑い止まってるよ。
こんな直ぐに止まるならもっと早く止まってよぉ!
すっごい恥ずかしかったんだから。
先に教室に入ったまりちゃんの後を追った。
今日から1年間過ごす、大事な教室。
たくさんの思い出ができる場所。
そう考えると、すごく嬉しくなってきた。
「ねぇ、アズサ。」
「ん?」
「なんで、そんな目キラキラさせてるの?」
そう言ったまりちゃんはまた笑い出してしまった。