どうしよう。何であんな態度取ってしまったの? すぐに後悔が押し寄せてきた。

あたしはすぐに貴広を追いかけた。


「──待って!」

ちょうど車に乗ろうとしていた貴広に声をかけた。

2人の間に冷たい真冬の風が吹き抜けていく。頬を強く叩きつける。

「あの…。ドライブ行きたい…。支度してくるから待ってて」

「分かった。待ってるよ」

貴広のいつもの優しい口調に安心する。


一度、家に戻り出かける支度をして、貴広の待つ車へ乗り込んだ。