大野さんの家までタクシーで向かった。
30分程して到着した。
家の中に通してもらうと、大野さんはすぐに暖房つけてくれて、お茶を用意してくれた。
あたしと大野さんは、向かい合って座っていた。
いつもは、大野さんの特等席であろう白いソファーに座らせてもらっている。
「水谷がここにいるって変な感じだな」
「そうですね」
「まぁ。誘ったのはオレなんだけどな。ゆっくりしていけばいいよ」
「はい。お言葉に甘えさせてもらいます」
「水谷、来た早々に悪いんだけど、ちょっと留守番頼んでいいか?」
「留守番?」
「買いに行きたい物があるんだ」
「そうですか。分かりました」
「すぐ戻るから」