大当たりで何も言えなくなってしまった。

由美子はあたしと竜くんとの関係を知っている、唯一の人間。


竜くんのことを「あの男」と、いつも呼ぶ。

1人で抱え込むことに疲れたあたしは由美子に打ち明けた。


すると、「そんなバカ男とは縁を切りなさい!」と、ものすごく怒られた。

まぁ当然だけど……。


「──いつまで、あの男と続ける気よ?」

「さぁ……」

「あー! もう! あんたはお肉なし! キャベツと玉ねぎだけ食べてな!」

「やめてよ~」


由美子はあたしのお皿に大量にキャベツと玉ねぎを乗せた。