焼き肉屋さんに集まったメンバーは10人だった。(意外と多い)

みんなでワイワイガヤガヤ。楽しく和やかに飲み食いしている。


「もえ、お肉焼けたよ~」

「ありがとう」


隣に座っていた、由美子が皿の上にお肉を乗せてくれる。


「クリスマスにお肉ってのも悪くないよね」

「そうだね。みんなで食べると美味しいもんね」

「ねぇ? もえって最初ここに来る予定なかったの? 大野さんが、来るの知らない感じだったし」

「うん……」

「まさか、あの男と一緒に過ごそうとしてたとか?」

「……」


あたしは由美子から目をそらした。