気乗りしないわけがない…。

嬉しすぎて言葉にならないとはこいうことを言うんだね。

「でもあの部屋じゃ2人で住むには狭いかもな。日曜日に部屋の広い物件見に行くか?」

「ううん。あの部屋で充分だよ。物件を見に行くのは、結婚する時までの楽しみに取っておくから」

「そっか。そっちの方が楽しみが増えていいかもな」

「さっさと荷物の整理済ませるからね」

「オレも手伝うから」

貴広と同じ部屋で暮らせる。つまり住所も同じになるんだよね。

この時、あたしは竜くんと会ったことすら忘れていた。

貴広と始まる新しい生活にワクワクドキドキしていたんだけど…。