これは明らかにする気満々だ。

でもあたしは気付いていない振りをして、

「そうだね。エッチするなんて言ってないもんね。あたしが着替えればいいだけだし。そうすればタバコの匂いはなくなるだろうし。ついでにシャワー浴びてこようかな?」

何てことを言ってみる。

「その服を脱がすのはオレの役目だから」

この後、あたし達が何をしたかなんて言う間でもない。



その日の貴広の行為はとても激しいものだった。

普段はあまり付けないキスマークをたくさんつけられた。

貴広が竜くんの存在を気にしていることが、見え隠れしていた。