そう、あたしの視界に飛び込んできたのは、 大好きな梶野くんの姿だったのだ。 「ホントねー。よく気付いたね、若菜。梶野センサーでもついてんの?」 クスクスとからかうように言われると、 ガラにもなく赤くなってしまう。 「どうしよう、モモちゃん!私服の梶野くんだよ!」 「うん、まあ、休日だしね。梶野も私服だろうよ」 「やっぱりかっこいい!梶野くん!」 「……うん、まさに不良って感じだね」