「日本語喋ってくれない?意味分かんないんだけど」


「か、かかか……!」


「か?この時期に蚊はちょっと早くない?」


「ちっがーう!その“蚊”じゃなくて!」



ゲーセンの前にいるあの人に気付かれないように、


モモちゃんと隠れながら、その人の存在を伝えた。




「だからね、モモちゃん!梶野くん!」


「はい?梶野?」


「梶野くんがあそこにいるの!」