タッタッタッタ


自分でもよくわからない。


無我夢中で階段を駆け上がってた。




キンコンカンコーン
「始業式が始まります。一学年から順に体育館に並んでください。」



始業式が始まる・・・


止まろうって思うんだけど・・・



ギギギギイ

思いとは裏腹に私は
一番上の階の重い鉄のドアを押し開けた。




ドアを開けると、眩しいほどの光が目に飛び込んできた。



「・・お・・・くじょう・?」


歩いていくと何故か

溜め込んでいた思いがこみ上げてきて・・・



「ほっといてよ!バッカヤロー!」


わかんない、わかんないけど叫んでた。




ポタ・・・ポタ・・・


(アレ・・?私、泣いてる?)


自分でも初めての事で

止めようとしても止まらなくって



私はその場でうずくまって大号泣。


「ウワァァ----------ン!」




スッ

「・・・へ?」

目の前に藍色のハンカチが・・。