~次の日~



「お母さん」


「どおしたの?桜子」



お母さんは心配そうに聞いた。


「私、熱があるみたいなの・・・」



私は、学校に行きたくなかったから嘘をつくことにした。

お母さんは、いじめという言葉にすごく敏感で
とても
「みんなに無視されるから学校に行きたくない」
なんて言えなかった。




小学生の時、お母さんに
「いじめられている」
と告白したことがあって・・・

そしたらお母さんは
「嘘よね?桜子・・・あなたは学校で人気だものね?」
って言われてからお母さんに言わない方がいいんだなあって思った




「熱、測ってみましょう」

どうしようそこまで考えてなかった・・・



ピピピピ


「あら、熱なんてないじゃない」

呆れたふうに言われて学校に行かなきゃいけなくなってしまった・・・。