2人目が走った。 差はひらかなかったが、縮めることはできなかった。 このまま負けてしまったら、野宮くんと一生話せないかもしれない。 そう思うと、ゾッとした。 私は一生、野宮くんと話ができないのは嫌だ。 好きだから、たくさん話したい。 『赤組、4人目に入りました。いっぽう1位の、黄組は反対側で走っております!』 このまま負けたくない!