次は、私の番。







大丈夫。1位、ちゃんとるから。










野宮くんに負けない速さで1位をとってみせる。











『それでは、女子、入場です。』












私は、5番目、アンカーだ。









私のクラスは皆、元陸上部ではない。











他のチームは、元陸上部が揃っている。











1位になれないかもしれない。










でも1位にならないと、カケが終わる。












でも、野宮くんと普通に話しちゃったけど…。









じゃぁ、違うカケをする?











いや、でも、やめよう。





カケはなしだ。










とにかく私は1位をとる!








「位置について…よーい…」






パーーーん!







ついに始まった女子の選抜リレー。








もちろん、私たちのクラス、赤組はビリ。








1位との差は半分くらいだ。