「怒るぞ!」








五十嵐くんの怒った顔、はじめてみた。








こんな顔もするんだなぁ。










五十嵐くんと恋ができたらいいのにな。












野宮くんとの恋なんて、最悪な恋だよ。











実らない恋なんだよ…。







諦めなきゃいけないんだよ。















でも、でも、どうして、こんなにも、野宮くんの笑顔が、無邪気な顔が頭から離れないの?















「ご、ごめん!
私、先生に呼ばれてるんだった!
じゃぁ、また!」









私は屋上から逃げた。








だって、涙が出そうだったから。











「バカ…泣くな。自分が最悪な恋にしたんでしょ。」