「き……綺麗…。」







山がたくさんあって、住宅街もあって、海も見える。












「俺、授業サボりたいときとか、嫌なことあったときは、いつもここきてる…。」












私をここにつれてきたのは、私に元気になってもらうため?












もし、そうだったら、









何て嬉しい…








そう思いながら、私は彼に微笑んでいた。











「ありがとう。五十嵐くん。私、元気でた!
すごい、嫌なことがあってね、ちゃんと笑えなかった。」














この風景とあなたの優しさのおかげで私は笑えた。










「でも、ここにきて、すごい元気でた!
ありがとう。本当にありがとう!」










「い…げ…よ…」







「今なんていったの?
っていうか、すごい真っ赤だよ?」








私は笑いながらそう言った。









「いや、元気になってよかった。っていった。
別に照れてねーからな…。」









「照れてるくせにー♪」







「照れてねー!」








「五十嵐くんがおこったっ!」