「えーーー!?!?
ジェットコースター苦手なの!?」






「ばか! しずかに…」





「えー! 野宮くんジェットコースター苦手なの?」
「かわいーところあるんだねー♪」
「ますます惚れちゃうヨー♪」






盗み聞きしていた女子たちが野宮くんをたかる。






「小田切のせいだー。」








「ごめんなさい。」








彼の顔をみると笑顔だった。








「まぁ、皆に知らせる方がよかったのかもな。恥ずかしいけど。」










なんか吹っ切れた顔でそう言った。








「これで、花湯田から解放される♪」








すごく嬉しそうに笑うんだなぁ。








ほっとした。









菫ちゃんと付き合ってないって聞いて。










って、なんでほっとしてるの?!







野宮くんなんて好きじゃないんだから。







「あ、そーだ、私、五十嵐くんたちのところいくねー♪」







そういって、野宮くんかくからとお遠ざかった。








私は五十嵐くんと、木月くんと、朋の場所へと向かった。









「どー? いい感じ?」







私は五十嵐くんの隣に座った。







「…なんで、俺のとなり?」








「だって、木月くんと朋、いい感じだし。私、五十嵐くんの隣に座りたいから。」








「ふーん。」







あ、また赤くなってたりするのかな。








そう思って私は旗を見つめる彼の顔をみた。







「やっぱりー♪」








「な、なんだよ…。」









顔がすごい赤い。






「五十嵐くん誉められたりするのなれてないでしょ!」








「うっせ!」








また赤くなってる。








なんか、五十嵐くん、優しいところもあってかっこいいところもあって可愛いところもあるんだなぁって思った。