私は思いきり息をすって、思いきり息をはいた。






「なんだよ、だるそうな顔して。」




そのまま大爆笑された。







ドキンッ。







あ、ドキドキしちゃダメ!






きゅんきゅんしちゃダメ!







私は、彼の恋を応援するんだから。










野宮くんは菫ちゃんが好きなんだから、野宮くんの恋を応援するのは当たり前なのだ。










でも、やっぱり野宮くんが誰かと付き合うとか嫌だ。








でも、野宮くんのこと好きじゃないしー。







「あーもー! わかんなくなってきた!」










考えすぎて声に出してしまった。







大きな声で。