そしたらなんと、彼がいたのだ。
「木月くん…。」
「よぉ。」
すごい背が伸びていた。
ううん。彼の背が伸びているのはしってる。
手も大きいのはしってる。
でも、中1の時以来だった。間近でみるのは。
だからこんなに大人の男の人だと思うのだと思った。
「久しぶりだな。っていっても街でよくあってたか。」
「うん。」
「俺さ、やっぱりお前のこと諦められなくてさ。俺、森田の進学する高校を探って同じ高校にいこうと思った。」
ドキンッとした。
これが一途?
「俺は、今日ふられてもいい。フラれたって俺の気持ちは変わらないから。俺は…俺は…」
彼の顔を見てみた。すごい真剣な顔をしていた。
「俺は、朋佳が好きだ。」
胸が騒いだ。
でも、私の思いは恋じゃないかもしれない。
恋じゃないとしたら私は彼とは付き合いたくない。