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「柊ちゃーん、早く早く!」



「朱音落ち着け、怪我するぞー」



「もぉっ、子供扱いしないでっ」



「ふっ、わりぃわりぃ」



朱音、かわいすぎだろ。


俺たちはベンチに座った。



「あれ、朱音…
今日…指輪は?」



「え?!
さっきまであったのに!
走ってる間に落ちたのかな?」



目に涙をためて朱音は



「ちょっと探してくる!」



「じゃあ俺も…」



「すぐ戻るから♪
柊ちゃんはそこに座って待ってて!」


いつもの笑顔の朱音は…