『なっ、なんで亜優…ここに?』
「ああ…次数学でさ。つじたんにもってこいって言われたんだよねー。」
つじたんって呼び方、男子にも広まってたんだ。
「友紀はなんで?」
『が、がーるず…とーく?』
…なのかな?
「あ、俺邪魔じゃん」
『ううんっ、大丈夫!だから…うんっ、あたし達がっ、場所変えるから!ね!』
「いーのかー?」
『うん、大丈夫!じゃぁね、亜優!』
そう言って皆を連れて、準備室を出た。
「あっ、友紀!」
準備室から呼ばれ、少し開いた扉をもうすこし開けると…
「今日…一緒に帰れる?俺、部活入ってないんだけど…」
そう言われ、思わずコクコクとうなづく。
「そっか!よかっ…あ。今日居残りあんじゃん。」
『……教室で…待ってる…から』
そう言って恥ずかしくなって、扉を閉めた。
「「「友紀可愛い~!」」」
真っ赤になったあたしを見て、3人はそう笑った。