「「「何その展開!!!」」」

『あたしだって分かんないよぉ…』


昼休み。

純香に捕まり、笑莉と菜喜を呼び、in数学準備室。

数学教師のつじたん(辻原 紗織-tsujihara saori-先生)は生徒がここに居ても「どうしたのこんな所で~、秘密の話?」と怒らないからここはいい場所。

こーいう話をするときにあたし達がよく使う場所。



「昨日噂してた人に…」

「急に告られて…」

「オッケーしちゃって…」



『…彼氏ができました。』



「「「まーじーで!?」」」



ホントです…。

今朝告られ、そっから彼氏彼女になって…。



ガラッッ

数学準備室のドアが開いた。



「あれ――――――――友紀?」

『あ、…亜優…。』


目の前には…彼氏。


「呼び捨てキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!」

そう興奮しているのは、純香。



そう…いきなり名前呼びなんだよね…。


「友達?」

『うん、純香と…笑莉と…菜喜』

一人一人指さして教える。

「あれ、日岡さんじゃん」

「ども」

そう言ってペコって軽くお辞儀する菜喜。

「日岡さんと仲良しだったんだー。なんだぁ、そうなら友紀の事聞いておけばよかった」

『…へ!?』

「なんてね」

そう言って、ニカッて明るく笑う亜優。



ドキュウウウウウウウウウウン



心が大きく揺れた。