『…まぁさんっ…』
「……ごめんね、友紀。あたしもちょっと、言いすぎちゃったわ。ごめんね?あんたも傷ついてるんだし、ちょっとは優しさも込めた方が良かったかもね。…でも、あたし、友紀が分かってくれて嬉しい。ちゃんと友紀が、過ちを認めてくれたのが嬉しい。この前のはね、友紀が間違ってたと思うの。それをちゃんと、分かって、謝ってくれたのが嬉しい。ありがとう。友紀」
いつものまーさんの声なのに、いつもより優しい口調がまーさんらしくない。
でも、その言葉にはまーさんの優しさが詰め込まれているようで、涙をさらにあふれださせる。
『まーさんッッッ!!!』
あたしはまーさんにぎゅぅって抱きつく。
『ごめんなさいっ、本当に…ごめんなさぁいっっ!!』
「大丈夫だって、友紀」
後ろから、とーさんも頭をなでてくれる。
「…友紀ちゃん…良かったぁ」
杏梨の優しい声が、聞こえてくる。
「…よかった」
かずにいがボソッ、とそういう。
ごめんね。
ごめんね。
ありがとう、ごめんね。
ありがとう。