そんな私の葛藤を知ってか知らずか。
君は何も気にしてない様子で無表情のまま答えた。
「バスケ部はもらってないですけど。」
そっけなく言われて、申し訳ない気持ちになる。
「そっか、ごめんなさい・・」
早足でその場を離れる。もう終わった。
いろいろな意味で。よし、もう今日は頑張ったぞ。自分に言い聞かせていた時。
私を追い越していった人がいた。
ふと顔をあげるとそれは君だった。