ー初めての味ー 「え、陽南って料理できるの?」 私が朝食を作るといったら 返ってきたのはこんな言葉。 ひどい! 私だって料理のひとつくらい… できるのかな? よく考えたら 作ったことないや。 「できるよ!」 勢いで見栄をはってしまった… 「じゃあ食いたい。」 朝陽に優しい笑顔で見つめられて 私はキッチンへと急いで逃げた。