「なっ、なんで⁉」


「…別にいいじゃん」





そう言って


布団の上から私を抱きしめる。





「だ、だめだよ!こんなことしたら!お兄ちゃん、彼女いるじゃん」


「いーの、陽南は大事な妹だから」





その途端


お兄ちゃんのぬくもりが離れていった。





立ち上がってベッドから出ていく。





「ごめん…今の忘れて。」




そして部屋から出て行った。





今のって


キスのことだよね。