side Hina 朝起きたら お兄ちゃんの腕の中で 思わず声をあげそうになった。 起きようとして動くと 私を抱きしめるお兄ちゃんの腕に ぐっと力が入る。 「もうちょっとだけ…このまま」 寝ぼけてるお兄ちゃんが そう言って私をふわっと包んだ。 なんでお兄ちゃんがこんなこと言うのかなんて 分からないけど 嬉しかったから そのままでいたいって私も思った。