「だってぇ…わかんないんだもん」


「教えてやるから、こっちおいで」


「ありがとー」




俺が先に机に戻ると


パタパタと小走りで


俺の後をついてくる。






「あ、イスないわ」


「じゃあお部屋から持ってくるー!」


「いい。座って」





陽南の体をぎゅっとひいて


自分の膝の上に座らせる。





「えっ、おおおお兄ちゃん⁉」


「イス持ってくんのめんどいじゃん。」


「で、でも…」


「なんか問題ある?」


「な…ない、です…」


「ん、じゃあ始めよ」