「あの、悠」

そういうとこっちを向いてくれた。久々に目があった。それだけなのに、すごくうれしく感じるのは私だけ?

「なに、早く言ってくんない」

悠に見惚れててつい、ボーッとしてしまった。

「あのね、明日なんだけど空けといてくれる?」

「明日は、会社のみんなで川神の送別会するんだけど」

「お願い、明日は私と一緒に過ごして」

「はぁぁ。わかったよ。」

そう言って悠はリビングを後にした。

よかった。絶対拒否されると思ってたのに。