フリフリと。

スカートの裾から覗く、厚く重なったレースのパニエ。

今にも“見えてしまいそう”な揺れ具合が、なんとも危なっかしい。

制服の短さとは、まるでイメージが違う。




「……走らないでください」

「え?」

「…………み、えます」



フリフリと。
パフパフと。

一体誰が、こんな衣装を用意したのだ。
一体誰が、こんなエロ仕様の服を!


胸元が…こんなぱっくりとハートに開いているアリスなんか…いてたまるか!!




「…し、静かに歩いて行きます」

「そうしてください」



スカートの後ろを気にすれば、前が気になる。

前を引っ張れば、後ろが危うい。
ついでに胸元も危うい。



友典は、はらはらと。
雅のあとを、ついて歩く。