…ああ、そうだ。


「雅」



「決まりました?」

「ああ」



これに、しよう。


凱司は、バジルを刻む雅の耳元にまで唇を寄せるようにして、オムライスを飾るメッセージを伝えた。


LOVE、でも、Longevity、でもない、メッセージ。




「え、そんなのがいいの?」


「ケチャップ量も考慮したら、これしかねぇ」




そ…ですか?
と、怪訝そうに首を傾げた雅の髪を撫でて、凱司は。


ピーマン入れるなよ、と、念を押した。