「あ~~~気持ちいい」

「………………」




…駄目なことは、わかる。

こんな……こんな…素肌の腿に膝枕で、両脚抱えられてる……なんて……駄目に決まってる。


だけど。



「……熱…高いね」



おでこを触った時には大したことないと思っていたけど。

足を抱える真ちゃんの腕が、やたら熱い。


「背中。触って」

「………うん」



真ちゃんは、パジャマ派ではない。裸族だ。

だから風邪なんかひくんだよ…。


さすがに寒かったのか、それとも寝るつもりがなかったからなのか、珍しく着ていたTシャツの裾から、手を差し入れた。