「し…真ちゃんのその手は…何の為にあるの!!」

自分で食べなよ!!



「この手はね~、…蜜を捕まえる為に生えてんのョ」

あ、チョコレートついてる。




ぺろ、とためらいなく私の親指を舐めた真ちゃんの舌が熱くて。
何バカなこと言ってんの!! と。

アイスクリームを掬って、唇にあてがった。




「………冷たい?」

「だってアイスでショ?」

「…口の中、冷える?」

熱、下がる?



あーん と表現するには、甘さの足りない顔で、もうひと口、と差し出したスプーンに。

真ちゃんはおとなしく口を開けた。