まだ温かい、リンゴのコンポート。 ハーシーのチョコレートソースと、バナナとナイフとブランデー。 ほうれん草のポタージュと、柔らかい小さな白いパン。 そんなものを詰めたバッグを抱えて、私は。 地下鉄に飛び乗った。 駅で言えば、3つめ。 近すぎず遠すぎずの場所に住む、近すぎるかも知れない『トモダチ』を見舞う為に。 私は赤いチェックのワンピースをヒラヒラと。 アイスクリームも買い足した。