眠る雅に、見入る。
何も変わらないように見えて、ずいぶんと綺麗になった気がする。
相変わらず、出るとこも控えめな貧相な体つきをしているが、どことなく女を意識させる。
生意気な。
こんなに未発達な癖に。
何をやれば喜ぶだろうか。
この、ガキに。
「雅」
触れそうに近付いて、耳元で呼ぶ。
伸びて長くなった金髪が、雅の顔にかかり、寝息がふと止んだ。
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