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目の前に並んだ料理を、片端から口に運ぶ。

見ていて気持ち良いくらいの、食べっぷり。


育ち盛りは過ぎたであろうに、一体どれだけ食べるのか。



居酒屋にでもすれば良かった。


スモークサーモンの乗ったサラダに手を付け始めた彼を見つめ、凱司は淡い琥珀色のワインを流し込みながら、そう思った。




「…お前、よく食うなぁ」


フォークを持つ手付きや姿勢などは、悪くない。

むしろ、しっかり躾られた、綺麗な所作をしている。



ただ、食べる量とスピードが尋常でないだけで。



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