「……何してんの………」

「この人が私の髪ぐしゃぐしゃにした!!」


「元々デショ」

「………女の子に……よくもそんなひどい事を…!!」


直してよ!!
私、ちゃんとブラシかけてきたもん!

汚くなんかないやぃ!!!



金髪のギタリストは、私を小馬鹿にしたように鼻で笑うと。


「いいよ。哲、ちょっと風呂場借りるョ」

と。
私の手首を、引っ張った。




「…………いいけど…あんま短くしなくていいからな…?」



………え?

短く?
き…切るの?


切るの!?




「レザーどこだっけ」

「ん」


唖然と引っ張られるままの私をよそに、哲はどこからともなく革張りのケースを取り出して。



「ほら、中入れ」

「………」


ギタリストは、私を狭い浴室に閉じ込めた。