そう思ってるなら思わせときゃ面倒なくていいじゃねぇか…。

別に俺が言ったわけでもねぇんだから、八つ当たりすんな。





「………迎えに行く」

「…あ?」


「雅ちゃん迎えに行く!」



「…………駄々っ子かお前は」



ぎゅ、と煙草を押し消した鷹野は。

学校で解散だろ?と。

本気なのか、時計を見ながら立ち上がった。




「……宇田川親子が迎えに行く事になってるぞ?」


「……………あの髭親子!!」



俺は暇なんだ!

早く会いたいのに!

真っ先に会いに行くってどういう事だ!!!




「…………」


もういい!
俺は寝る!



「………二度と起きて来なくていいからな」


「ああ!?」


「…ああ…うるせぇな……男のヒステリーはみっともねぇぞ」



暴れ出さんばかりに苛立つ鷹野は、乱暴にドアを閉めて。

俺は男だ! と。


自室のドアをも、乱暴に閉める音が、した。