「…………今日もテイクアウトか」
「…最近ちょっと…噂が広まりすぎてんだな」
ヤリマンで、男漁りに来てる…って。
大学を卒業して。
俺は家業を継ぐでもなく、就職を決めたでもなく、起業に近いような事を、していた。
哲は、有名な企業に採用されたけれど、何が気に入らなかったのか、あっさりとそこを蹴って。
バイトからそのまま、髭のオッサンの所に就職していた。
いつの間にか、ライブの度に見掛けるようになっていた、女。
女の子、と言った方がしっくりくるくらいの、細い体つきで、生意気な目をする、ちょっと可愛いような、奴。
「なんだ、今日辺り、俺が声掛けようと思ったのに」
「……真也には…ちょっと胸が足りねーんじゃねぇ?」
まあ、そうだけど。
でも、あんな天然ロリ臭がして、処女じゃなくて、しかも超名器、とか聞いたら……
…男なら、ヤりたいじゃん?