荒れに荒れた、二泊三日。


男に色目を使われた事。

もしかしたら長年、凱司の情人だと思われていた事。

否定らしい否定をしない凱司。


当然だけど、姿の見えない雅。



鷹野のストレスは、たまる一方だった。

苛々と立て続けに吸う煙草で、広いリビングは、白く煙い気すらする。




「そんなに怒るな。あの人だけだ、そんなこと信じてる奴」



「…コーヒー持って来た奴」


「………あぁ…」


アレは、絞めとく。
…俺のもんに手ぇ出す気か、って。





「…………………」

「冗談だ」


「笑えねぇんだよッ!!!」