「お前、佳代子と付き合う事にしたの?」

「…別に?」



俺の見ている限り、コイツはよくモテた。

俺は割と手当たり次第なタイプであるものだから、寄って来るのも、そういう感じの女が多い。


だけどコイツは、いわば逆。

本気で真面目に、想われる事が多いし、真剣な告白も、多い。



俺の周りの女の子たちの中で、哲を落とせるかの賭けをしていたのも、いたけれど。

あいつは寝ても落ちない、と結構早い段階で、そう囁かれていた。