「……鷹野さんは……あたしが何をプレゼントするか悩んでたから……だから……」



小さな、声。

紅茶の表面を見つめたまま、ぽつぽつと弁解し始めた雅は。

だから…、と口ごもった。




「“だから”体を要求しても許される、んですか?」


「…………そんな…要求…とかじゃ……」


「どうせ、『雅ちゃんがいれば何も要らない』とか囁いて、破廉恥な事を強要したんじゃないんですか?」



さらりと、苦々し気に吐き出した友典に、雅はびっくりしたように顔を上げて。


図星か!!! と言われた気がして、でも、だって、そんなんじゃなくてちゃんと何かあげたかったんです、と更に俯いた。