真ちゃんは、ただただ、優しいんだと思う。

真ちゃん曰わく「今んとこツイてないだけの子供」を、招待する事自体を、躊躇って。

現実的な目の前の“差”ばかり見るんじゃねぇかなぁ… なんて。


『あー…ヤラシイ』

蜜に、なんか買ってやるのとワケ違う、なんて。


家政婦さんは、私を意味深な視線で眺め回してから、いきなり若奥様、と呼んだけれど。

とりあえず、今日は、いい。

初見で勢いに呑まれて、否定出来なかった私の負けだし。

あとで真ちゃんが何とかするに違いないし。




『10歳にもなれば、子供と言えど、色々思うデショ?』

エロい事とかも、なんて、どうでもいい事を混ぜながら。


真ちゃんは、やたら大人みたいな顔をちょっと崩して。

あ~…早く終わらせて、蜜からかい倒して遊びてぇ~ と、大きく伸びを、してたっけ。