「…雅ちゃん。先にご飯食べよ?」

後でちゃんと、話聞かせて。



「………でも」

「…モンブラン、出来た?」


今日作るって言ってたよね。
楽しみにしてたんだ。



色々と、思うところはあるけれど。
色々と思うのは、雅も同じなようで。


到底、甘いとは言えない面持ちで小さく頷いて、僅かに力を抜いた雅の背をさすり、鷹野は。


あとでゆっくり、俺の気が済むまで意地悪するから と。

小さく、囁いた。



何か、お前から罰らしい罰を受けるまで、雅はひたすらに思い悩むのだろうから、と凱司が耳打ちし、確かにそうなんだろう、と思った、通りに。



しかし…迷惑なオッサンだ。

何がハロウィンだ。
冗談にもなりゃしねぇ。

帰って来たら捨てられてた、なんて。




……こっちも何か“悪さ”をしてやらないと、な。





~終わり(悪さ募集中)~